カンゲキ記

夢のひとときに感謝

舞台『幽★遊★白書』ライブビューイング

 

 
それは、中学生の私を清く正しい?オタクの道へ導いてくださった因縁深き作品(爆)
興味の対象は変われど、幽白で培われた精神は未だ私の中に深く深く根を張り、
ン十年経った今でもこんな人生を送っています。。(^_^;)
 
 
幽白め……(爆)
 
 
さて、その幽遊白書が舞台化されると云うニュースを聞いたのが初夏頃だったでしょうか?
昨今、往年の名作漫画の舞台化が続いていますが、とうとう幽白も舞台化か!と
懐かしく嬉しい気持ちになりました。
さすが人気のキャストさんが名を連ね、チケット争奪戦も激しくなりそうだなぁと
動向を見守るに留まっていたのですが、ゲネプロのコエンマ様の写真を見て、
これは……新しい何かがある。新しい幽遊白書の世界があるのでは……
居ても立ってもいられない気持ちに駆られたものの時すでにおすしですよ、えぇ。
 
案の定チケットは既に完売しておりました……(喜ばしいことです!!)
 
幸いライビュのチケットは購入できたので、千穐楽をスクリーンを通して
ではありますが、拝することがかないました。
 
生身の役者さんたちが大好きなキャラクターに命を吹き込んで体現している様は、
幽白の世界に夢中になりキャラクターに恋焦がれていた当時の自分を思い出し、
なんだかくすぐったい気分。キャストの皆さんは総じて表現力も身体能力も高く感心しきり。
幻海サマの七変化!(笑)本当にお疲れ様でした。大奮闘素晴らしかった!
剛鬼が後半ジョルジュ的なキャラに転じたのは可愛くて楽しかったです。
コエンマ様のお守役として続投を願います(笑)
 
舞台化の報を受けた際、この舞台の肝はぼたんを演じる役者さんになるだろうと思いました。
原作でもアニメでも皆の女房役である彼女の存在なくして幽白の世界観は有り得ない。
大変重要な役どころです。
そのぼたんちゃんが、もうホントに気立てが良くって美人で小粋でおちゃめで憎めない(笑)
あのぼたんちゃんそのものでした!!深雪さん(ぼたん役の声優さん)に科白の間合いや緩急が
似ているという理由ではなく(それももちろん凄い事ですが)演じる平田裕香さんの中に
幽助や彼を取り巻く人々を思い遣る優しさやコエンマ様との信頼関係を示す
絶妙な空気感など、ぼたんちゃんの心をしっかりと感じることができたからです。
コエンマ様と共にストーリーテラーを担う部分があるので説明台詞も多いのですが、
そんな言葉の中にも気持ちがしっかり込められていて……
私の大好きなぼたんちゃんが目の前にいてとても嬉しかったです。
 
 
ストーリーは原作にとても忠実でした。
ひたすらに原作と同じ世界が広がっていました。
故に平面的すぎるというか、舞台脚本としては少し味気なさを感じてしまったのも本音です。
(TOWSHOTを時間経過の一コマとして冒頭に持ってきたのも勿体なかった……もっと奥行きを
持たせられるエピソードなのに^^;)
 
原作の世界観を守るというのはメディアミックス化する際の大前提だとは思いますが、
私はそこから一歩踏み込んだ世界が見たかった。
脚本家さんや演出家さんの解釈で紡がれていく物語が見たかった。
それが原作物の映像化や舞台化の意義、醍醐味だと思っているから。
 
新しい視点で捉えた幽遊白書の世界が見たかった〜。
 
この界隈はそれが歓迎されない向きがあるのも解っているし、
舞台化にあたって原作をどこまでアレンジしてよいかの制限があるやもしれません。
 
でも、続編があるとしたらもっと冒険したストーリーを期待したいし、
「そうきたか!」という驚きが欲しい。
舞台ならではと思わせてくれる幽遊白書を魅せていただきたい。
例えそうしたとしても原作の世界観をしっかり守れる座組だと思うので!!
 
 
そして……鈴木拡樹くんの妖狐蔵馬が観たいので、そこは何卒宜しくお願いいたします(^^;
 
 
大変だけど、秀一から妖狐への早替え……観たいよねぇ(爆)