カンゲキ記

夢のひとときに感謝

【日光上映会】映画 二宮金次郎

行って参りました。
2回上映の予定が整理券があっという間に配布終了となったとのことで急遽3回に。
3回目は整理券不要との事で。

日曜日の夜。サザエさんの時間帯(笑)
しかも実際行ってわかったのですが、会場へのアクセスがあまりよくない…
今市のいずれの駅からもそれなりに歩きます。場所柄、移動手段は車という方が殆どでしょうが、
故に駐車場が混み合うしねぇ……
しかし、そんな事は物ともせず3回めの上映も1000席の会場は満席でした。ぎゅうぎゅう牛さん。
舞台挨拶ではそんな客席を見て、合田さんが感極まる一場面も。
3回目舞台挨拶のご登壇は五十嵐監督、合田さん、そして豊田正作の少年期を演じた宮下くん。
宮下くんは日光市でのオーディションに合格して初めての映画出演。映画の中での堂々とした佇まいに
どこぞの事務所の子役さんだとばかり思っておりました。お武家のおぼっちゃんの雰囲気の中に
後の正作の冷酷な眼差しを湛えていていいんですよ!短い出演シーンながら要注目です。
そんな宮下くんが唯一無二なナイスキャラで、合田さんとのかけ合いが面白いったらない。
会場は温かな笑いに包まれました。

監督は田んぼのシーンの殆どを日光小百の農家さんのご協力の下撮影したことに触れ、
「この映画のもう一人の主人公は田んぼ」というお話をされました。
土にまみれ土と生きる村人、そして金次郎さんの傍らには常に田んぼが寄り添い見守っているのです。

黄金色の稲穂の輝きは圧巻の映像になっています。

小田原での上映会以来の鑑賞でしたが、改めて台詞の良さをしみじみと噛み締めました。
何気ない台詞にもその人となりが滲み出ているから見ているこちらもかなり感情移入してしまいます。
ご鑑賞中の人生の先輩方は「あらあら」や「あー、危ない!」など、どっぷり世界に入り込んで
いらっしゃいました。

村人の北関東弁(というのかな?)に地元の方々がウケていて、そこかしこから台詞を復唱して
笑い合う声も聞こえました。
映画は黙って鑑賞しろと言うなかれ。スクリーンの中の世界に
こんなにも夢中になれるって素敵な事だし、
そんな作品を生み出した監督、柏田先生以下スタッフさん、
キャストの皆さんに拍手喝采です。

お隣のおじさんが「今回は市がやったからタダだったけど、これならいくらかでもお金取れば
よかったっぺね」
と仰ってました。無料で鑑賞した人から「お金払ってもよかった」っていう言葉が
出るって凄いことですよ!

5月3日、北條五代祭りの日には小田原で上映会が開催される予定です。
お濠の目の前の市民ホールでの上映なので、お祭りに遊びに行かれる大河ファン、真田丸ファンの
皆様にも鑑賞いただけると嬉しいなぁと思います。絶対に満足できる映画ですので!!

さて、今回の上映会。せっかくなので金次郎さん縁の地やロケ地巡りをして参りました。
同じ栃木とは云え、日光と真岡では方向が全然違いますが(^_^;)良い機会ですので…

真岡といえば、真岡鐵道SLもおかです!

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SLもおかに乗って金次郎さん縁の地を訪ねる…プチ鉄には堪らない企画!!
都内のみどりの窓口でSL整理券を購入時、窓口のお兄ちゃんが真岡鐵道を知らなくて
戦慄が走りましたが(爆)
なんとか無事入手。

 

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SLの車内で記念硬券がいただけます。
(背後のポーチを気にしてはいけません)

真岡鐵道、乗車はもちろん良きなのですが、架線が無いためSL撮影には最高の風景が広がっています。
車窓からはSLを待ちカメラを構える人々の姿に幾度となく遭遇しました。

かくいう私も復路のSLを真岡駅近くの陸橋から。

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一日一往復のSL。タイミングよく遭遇したのでありました。


SLの話はこのくらいにして…


最初の下車は益子駅
映画の中で桜町陣屋として使われた入野家住宅に向かいます。
本当は益子のひとつ先の七井が最寄りですが、目的地までのバスの本数も少ないし、
レンタサイクルは午後から営業との事で益子駅で自転車を借りることに…
しかし、ここで貸してくれるのが普通のママチャリでして💦普段電動アシストに乗ってる私には
軽く修行でした(爆)

田園地帯を必死の形相でひた走ること30分弱…

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入野家住宅へ到着。

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あー、映画で観た風景だ〜!とカンゲキ。
(その後、日光で再び鑑賞時に、昨日見た風景だー!とカンゲキ・笑)

 

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このお庭で金次郎さんやなみさんがあんなことやこんなことを…(爆)

何でしょうね、自分が好きになった作品のロケ地って謎の愛着が湧きますよね(笑)
目に入ってくるすべての景色が愛おしく感じます(^_^;)

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土日はお屋敷の内部も見学可能です。

入野家のお隣のお宅も立派な門構えで歴史を感じる佇まいでしたが、普通にお住まいのご様子だったので
撮影は差し控えました。

再び必死に自転車を漕いで益子駅へ。約1時間のレンタルだったのに基本の2時間をオーバーしたと
言われ
危うく追加料金を取られかける事案発生。ナンテコッタイ(笑)

そして次は本物の桜町陣屋へ。
下車地は真岡駅です。
桜町陣屋も公共の交通機関ではアクセスが悪いので自転車を借ります。
しかし、駅で借りるとまたもやママチャリなので、駅から徒歩15分程の観光館で
電動アシスト車をお借りする事に。

観光館の職員さんはとても親切で、陣屋までのルートを大変詳しく教えてくださいました。
職員さんの案内と電動アシストのお陰で大変スムーズに桜町陣屋に到着(笑)

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広大な敷地に残っている建屋は金次郎さんの執務場兼一家の暮らした棟のみですが、
土手には桜の木がたくさん並んでおり、

もう少ししたら桜色の素敵な景色が広がるのかなぁ?と思います。

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こちらの棟も映画の撮影に使われていたり、戸板に金次郎さんが書いたとされる書も
映画の中で再現されたりしています。

ここは何だか当時の空気が微かに残っているというか…幾度の修復を重ねているそうですが、
建物に人の息遣いが染みついている感じがして、立っているだけで胸に迫るものがありました。

 

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敷地内には金次郎さんの没後に建立された二宮神社もあります。ここも映画で使われています。

金次郎の軌跡を辿る展示を見る事ができる記念館も。
無料の施設ですが、解説の紙芝居アニメがとてもわかりやすく
(なぜが金次郎さんのイラストがやたらセクシーに感じる・爆)面白くできています。
金次郎の娘・文さんは大変画に優れていたそうで、奇峰という雅号を持ち素晴らしい絵を
残していらっしゃいます。

その習作や掛け軸も展示されておりました。

初めて訪れる真岡市でしたが、とにかく人が親切で温かい。
そして、展示施設等がやたら無料で気前がいい(笑)

今回は駆け足での探訪でしたが、美味しいパン工房や道の駅、他にも見どころが
たくさんあるとの事ですので、また折を見てゆっくりと訪れたいと思います。

上映会のあった今市では、報徳二宮神社を参拝し金次郎さんの墓所もお参りしてきました。

映画もそして観光も、大変カンゲキの栃木旅となりました!

 

カンゲキ紀


ベトナム紀行「表出した音が初めてその土地の空気と触れあい、交わる、あの瞬間がとてつもなく好きだ。 | TRANSIST BLOG

 

シャミセニスト寂空さんのベトナム紀行(Kanagawa Festival in Hanoi )
優しさ強さそして情熱。
とっても素敵なエントリーです。

 

(動画で拝見した三番叟に込められた想いを知ることができ嬉しかったです!)

 

映画『二宮金次郎』

新年あけましておめでとうございます。

・・・観劇記ちゃんと書くといったのに昨年観劇したもので
まだ書き終わってない作品がいくつかある。。
今年こそはしっかり記憶と記録に留めます。

さて、新年早々NHKの劇場中継で初春歌舞伎を大満喫した
気分になり(七之助さんの八百屋お七すばらしかった!)
幸先いいなぁ~なんてすっかりホクホクした気持ちでおりましたが、
今年の劇場初めはお芝居ではなく、珍しく映画鑑賞と相成りましてございます。

映画 『二宮金次郎』@小田原市民会館 大ホール

先日、小田原市民学校の公開講座を聴講させていただいた
五十嵐匠監督指揮の元、合田雅吏さん主演、脚本は柏田道夫先生という
全私が泣いた布陣(笑)で制作された映画です。

今夏の全国公開を前に、金次郎の故郷・小田原での先行上映会。
もー、この日をどれだけ待ちわびたことか。
多くの人の期待や希望が詰まった作品であることを証明するかの如く、
1000人強のキャパを有する会場にも関わらず、チケットは2回分とも年内に完売。
当日券を求めて来場された方の姿もチラホラお見受けしましたが、前売分で満席
だったため、残念ながらご覧になれなかった方もいらっしゃったようです。
今や1000席を有する映画館というのは国内に殆ど存在しません。
こんな大勢の人々と同じ空間で同じ時間に同じ映画を見るという事自体が
非常に貴重な体験となっている昨今、大好きな方々が携わる作品でその経験が
できたこと、本当に感謝です。
夏の公開の際は様々な地域、できるだけ多くの劇場でこの作品が掛かることを
願います。いや、それが叶うよう、今回一足先に見せていただいた私たちが
広めていけたらなと思います。

以下、全国公開を控えた作品ですので、できるだけストーリーの
ネタバレがないように感想を記したつもりであります。
稚拙な文章ですが、この映画に興味のある方はぜひご一読ください。
何が何でも前情報を入れたくない方はご遠慮くださいませm(_ _)m

 

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